V8 Vantageを愉しむ感覚ってどんな?
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AstonMartin V8 Vantage は、
「世界で最も美しいクルマ」と唄われたスポーツカーです
その低く佇むフォルムとワイドなフェンダーデザインから
単体で見ると不思議と大きな車に見えますが、
過去から遡ってみてもAstonMartinのラインナップの中では、
最小のボディサイズな車なのです
そのボディサイズは
全長4380×全幅1870×全高1260mm
ホイールベースは2600mm
デザイナーは、「ヘンリク・フィスカー」と言われています
6速マニュアルのみのラインナップでデビューしたV8Vantageは
その後、2ペダルのスポーツシフトもデビューさせましたが
AstonMartin社のCEOのアンディ・パーマーは
「アストンマーティンは可能な限りマニュアル・トランスミッションを作り続ける」
との言い放ちました。
が・・・、
実は・・・・
AstonMartin社は一時期、
マニュアル車を廃止すると発表がありました
「マニュアル導入は愚かな判断だった」とか
「世の中にMTはもう不要」とか
「マニュアルでは環境規制に対応できない」という理由でした・・。
これにより、マニュアルをラインアップするスポーツカーメーカーは
ほぼ全滅といってもよい状態に陥った時期があったのです。
フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニ、BMWのMも、メルセデスAMGも
マニュアル・トランスミッションを復活させる意向はなく、
「MTでは排ガス規制に対応するためのエンジンコントロールが難しい」
ということについても触れています。
実際のレースシーンにおいても
3ペダルのマニュアルより
ステアリングパドルで操作する2ペダルの方が確実にタイムが出ます
レースの最高峰のF1でも2ペダルです
F1ドライバーのフェルスタッペンが
マニュアル車に乗った時に
ヒール・アンド・トゥを知らないで出来なかった
という話も有名です(笑)
となると、
マニュアルで僕とフェルスタッペンがレースしたら
僕の方が速くて上手い! のでしょうか(笑)
しかし、
その後になって各社ガラッと方向性が変わって
今となってはマニュアルがラインナップに加わっています
AstonMartinも然り
国産でもトヨタやスバルもマツダもですね。
開発技術が向上して
マニュアルでも地球環境に優しく対応できる
という事も要因ですし、
新車販売時の需要が少ないながらも
「車」としての楽しみ方とは?
ここにフォーカスしてくれた結果でもありますね^^
ここでこのブログを読んでいただいている方々に質問(笑)
Vantage=ヴァンテージという呼称の意味はご存じですか?
「優越とか優勢」という意味があります
レースでの常勝を目標にあげてクルマ作りがおこなわれたVantage
その思考と歴史がVantageを所有する全てのオーナーに
「優越・優勢」をもたらされる事になる
という事です^^
AstonMartin社は
DB9は「スポーツグランドツアラー」
DB11は「グランドツアラー」
DBSスーパーレッジェーラは「スーパーGTカー」
そして
Vantageは「スポーツカー」と言い切っています。
万人受けするような車は作らない
そんな欲張らない設計思想が好きですね^^
オプションの19インチアルミホイールを履いている個体も多いですが
そもそもの足回りが硬いので
オプションの19インチを履かせて
扁平タイヤを履いた場合
カッ飛んで走行中の首都高速のコーナーにあるような繋ぎ目では
車が横っ飛びします
勿論、タイヤの銘柄や性能にもよりますが
その硬さを受け入れてVantageを楽しむのVantageを所有する歓びでもあるという
ナルシスト感もあるので、これもまた良し(笑)
僕は多くのVantageの標準仕様となる18インチ車を乗ってきましたが
街乗りや路面状態が一定されていないワインディングでは
18インチの方が超~快適で
しかも、安心感と安定感があります
サーキット走行が日常ではないユーザーを見込んでの
標準仕様を18インチに設定したAstonMartin社の思考も頷けます^^
今や貴重な
「自然吸気エンジンのドライサンプのトランスアクスルのマニュアル車」
を乗ってみながら
「AstonMartin 」という車を所有する「優越感・優勢感」
も一緒に味わえる感覚を愉しむ。
これがAstonMartin V8Vantageのオーナーになった時に味わえる感覚です^^
と思います
と、
長文になりましたが・・・
この感覚って
分からないだろなぁ・・・・(笑)
と、
思い思わせながら
愛情をこめて丁寧に仕上げます^^