» V12Vantage 6MT「いいね!」と呟く間もない程「いいッ!」

V12Vantage 6MT「いいね!」と呟く間もない程「いいッ!」

  • A) Aston Martin

2009年のジュネーブショーで、

V8ヴァンテージのボディに、6.0L V12エンジンを搭載した高性能モデルとして発表されたのが

この「V12Vantage」です。

2007年に発表された「V12ヴァンテージ RSコンセプト」がベースになるのですが、

そのコンセプトとほぼ同じディテールで発売された事もあって

僕も心が熱くなりました^^

V12エンジンはV8エンジンに比べて100kg程重量があるのですが

V12Vantage自体はV8Vantageよりも50kg程度の重量増にとどまっています

これは、標準装備のカーボンセラミックブレーキや

V12Vantage専用の鍛造ホイール、

軽量インナークォーターパネルなどで達成しています

そして、肝は、

オプションの軽量カーボンファイバー製のスポーツシートを纏ってこそのデータになります

フロントにミッドマウントした

オールアルミニウム合金製V型12気筒DOHC48バルブの6.0Lエンジンを搭載する

このV12ヴァンテージは、驚異的なパフォーマンスを発揮します。

最高出力517ps/6500rpm、

最大トルク58.1kgm/5750rpmを発生します。

100km/h加速は4.2秒、

最高速度は305km/hを誇ります

DSC(Dynamic Stability Control)がONになっていながらも

3速で巡行走行中から

3速そのままでアクセルONすれば、

ホイールスピンして怒涛の加速をします(しました^^)

4速は試していません(汗)

そして、

ボンネットとトランクに装着されるAstonMartinのエンブレムが

特別なモデルに与えられるエンブレムと

通常モデルとでは色が違う事がご存じの方も多いかと思います

通常モデルは「グリーン」です

V8Vantageや、12気筒エンジン搭載のDB9などもグリーンです

特別なモデルは「ブラック」です

V12VantageやDBSがそれになります

そして、細かな事ですが

ホイールセンターオーナメントもブラックになります

これは気が付かない人も多いのでは(笑)

色違いの生産コストは省みず

ここも色を変えるという姿勢は好きです^^

前記した

軽量化に起因しているオプション価格¥230,000のライトウェイトバケットシートの事を少し^^

このシートの骨格は

ケブラーレイヤーをカーボンファイバーのレイヤーで挟みこむという構成で

成型されています

シートバック部分はラッカー処理がなされて耐久性が確保されたカーボンファイバーのレイヤーが

あえて露出しています

このライトウェイトバケットシートによって

2脚で17kgもの軽量化になっています

バケットシートというのは

サーキットなどのスポーツシーンでは勿論ですが

自身の身体で車の挙動を感じて車と対話する

という意味でも

必須なアイテムだと思います

「それは分かるけど・・日常使用では疲れるのでは?」

とお思いの人に・・

・・

僕は、震災の日を思い出します

電車は不通になり

帰宅困難な人が殆どだったあの日

会社から乗って帰れる車が、

たまたまこのバケットシートを纏ったマニュアルのV12Vantateの試乗車しかなくて

夜の12時頃に港区麻布台を出発して

埼玉県の自宅にたどり着いたのが朝の7:00時過ぎでした

(普通は一般道でも40分~50分位です)

渋滞といいますか・・車列はほぼ動かずで

当然、路駐など出来ず休憩など出来るわけもなく

7時間以上もの間、ずっとこのバケットシートに座ったままでしたが

オーバートークではなく、

「思ったより疲れなかった」

という印象だった事が記憶に残っています。

ですので

そんな心配よりも

このV12Vantageという車を愉しむには

この V12Vantageという特別な車ならではの仕様 で愉しみましょう^^

Aston Martin V12 Vantage Nurburgring 24 Hour
Aston Martin V12 Vantage Nurburgring 24 Hour

因みに

この個体に選択されているライトウェイトカーボンファイバーバケットシートの

表面を覆うレザーとアルカンタラのカラーはファントムグレイとなりますが

このファントムグレイと同色のカーペットは他のカラーの素材に比べて

1車両あたり1.5kgの軽量化の素材となっています

つまり、

この車の開発思考に合ったオプション選択がなされている1台という事ですね^^

新入庫の販売準備中で

写真がまだアップできていないのに

先走りでブログ記事を書いています(笑)

この車の魅力を書くには

1つのブログでは足りないので

この続きは次回に^^