オニキスブラックのVantageの細部を見る
- A) Aston Martin
先日、新入庫としてご案内したオニキスブラックなV8Vantageですが、
結構、新車時の追加オプションやディーラー装着品が装備されていますので
ご案内します^^
まずは、このアストンマーティンならではの美しいデザインのフェイシアですが
新車販売当時は、ナビの設定がありませんでした。
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5547.jpeg)
フェイシア自体は、標準は「アロイフェイシア」といわれる
ガンメタリック色のフェイシアとなりますので
この個体の「ピアノブラックフィニュッシュ」はオプションとなります。
しかしながら、
やはりナビが欲しいという需要は少なくはありませんでしたので
複数社の電装屋さんが、AstonMartinのフェイシア用のナビを開発しました。
そのスマートで美しいデザインのフェイシアのデザインを損なわずに
いかにナビを装着するか?
言わずと、それは電動ポップアップ形式となりました。
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5550.jpeg)
AstonMartinは、そのフェイシアの材質さえもプラスチックではなく
オプションの種類によって
ウッドであれば本物の「木」を使いますし
ピアノブラックであれば
金属の素材にピアノブラック塗装を施して装着されています。
語弊があるかもしれませんが、
国産のメーカーさんの多くは
見た目はピアノブラック風なインテリアの部位ですが
コストを抑える為もあり、
実際の素材はプラスチックが大半です・・。
爪でトントン叩くと実際の素材が直ぐに分かります^^
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![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5479.jpeg)
少し、話がズレてしまいましたが・・・(汗)
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金属製のフェイシアに電動ポップアップナビを後から装着するには
レーザーでフェイシアをカットして・・、
カット後、反りがないように加工して・・
クローズ時にも、面が合うように調整して・・
カットした四角い面も
フェイシアのRに沿って曲面になっていますが
カットすると真っすぐに(平らに)なろうとするのです・・
開いている際もクオリティーが損なわれないような仕上げをして・・
新車販売の前職時、私もその開発に関わっていましたので
それは、それは、それは、大変な作業でした。。。
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5552.jpeg)
ヘッドユニットは何処に付ける?
あ~でもない・・
こ~でもない・・
これじゃダメだ・・
等々・・・
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5526.jpeg)
後付け料金は、ナビ本体の料金を含めて
約150万円のご請求でした。
そんな背景もあり
仕入れした個体に、後付けナビが装着されていると
ただ単に、「ナビ付」という観点で
その個体を見る事ができないのです(笑)
そんな苦労が宿るナビが装着されている
この1台です。
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5554.jpeg)
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5553.jpeg)
オーナーとなられた際は
もう少し、詳しくお話しできますので、
そんな歴史も踏まえて
この1台と付き合っていっていただければ嬉しく思います^^
![](https://haru-corporation.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/IMG_5497.jpeg)
「ナビ」
のお話しだけで
長くなってしまいました(笑)